稲体験の中心「ほっつけ田」
宮代町の「農」のあるまちづくりの象徴と言えるのが「ほっつけ田(堀上田)」です。かつて宮代町では多くのほっつけ田がありました。しかし、高度経済成長以降すっかり姿を消してしまいました。その後、町の中から「ほっつけ田を再生しよう!」と声があがり、現在新しい村の中に再生されています。
新しい村でみなさんに稲体験をしていただくための田んぼ、それがほっつけ田です。
堀上田
新しい村のある山崎地区は、山崎山と呼ばれる雑木林の台地と笠原沼とが接している地域です。水のたまりやすい低い土地で水田を営むため、江戸時代に沼を堀上げ、細い深い沼と堀上げた土でできた田んぼを作りました。これが「堀上げ田」と呼ばれる新田となりました。
堀り上げられた地面は田んぼとなり、掘り下げられた地面は水路となり排水に用いられました。水路はは淡水魚や小生物の宝庫でした。田んぼの形は不恰好でしたが、人間が自然に手を入れ、共生していることによる美しさがありました。
新しい村のある地域は、このような田んぼがたくさんつながってお米作りが盛んに行われてきたところで、現在は再生された堀上げ田を「ほっつけ田」と呼び、新しい村で管理をし大切に保存しています。